to の後ろに不定詞(動詞の原形)がくるか、動名詞(-ing)がくるかという問題について、「そこに何か法則(理屈)はあるのか?」という質問を受けました。
ここには明確な「品詞の役割の違い」という法則があります。見分ける最大の鍵は、その to が「不定詞の一部」なのか、それとも「前置詞(〜へ、〜に向かって)」なのかという点です。
- 原則:to の本質を見分ける
to + 不定詞 (不定詞の記号) これからすること(未来・未完了)
to + 動名詞 ( 前置詞の to ) ある対象・方向に向かう(到達・直面)
- to + 不定詞(動詞の原形)になる場合
ここでの to は、矢印(→)のように「これから向かう未来の行動」を指します。そのため、基本的には「未完了の行動(これからすること)」を表す動詞の後ろによく使われます。
want to do(〜したい = これからするのを望む)
decide to do(〜することに決める = これからすることを選ぶ)
promise to do(〜すると約束する = 未来の行動を約束する)
I hope to see you soon.(あなたに近いうちにお会いしたいです。 ※会うのはこれからのこと)
- to + 動名詞(-ing)になる場合
ここでの to は、前置詞です。 to Tokyo(東京へ)や to me(私に)の to と全く同じで、「〜という対象・名詞に向かって」という強い方向性を持っています。
前置詞の後ろには「名詞」しか置けないルールがあるため、動詞を持ってきたい場合は動名詞(-ing)に変える必要があります。このパターンの to の後ろには、動詞の代わりに it や this(名詞)を当てはめても文章が成立するという特徴があります。
look forward to -ing(〜するのを安全に楽しみに待つ)to の先にある「その状況」に視線を向けているイメージです。
Check: I’m looking forward to it.(名詞の it が置けるので前置詞)
be used / accustomed to -ing(〜することに慣れている)
すでにその状態に「向かって(to)」いって、ぴったり馴染んでいるイメージです。
object to -ing / be opposed to -ing(〜することに反対する)
ある提案や行動に「向かって」抵抗の矢印を向けているイメージです。
devote oneself to -ing(〜することに身を捧げる・没頭する)
もし迷ったら、to の後ろを 「それ(it)」や「名詞」に置き換えて意味が通るか を試してみてください。
I want to it. ❌(不自然。だから不定詞 I want to go.)
I’m used to it. ⭕️(「それに慣れている」で通じる。だから前置詞 I’m used to driving.)
このように、「名詞に置き換えられる to は前置詞なので後ろは -ing」と判断すると、丸暗記に頼らずにすっきり整理できます。