この1週間ずっと期末考査を作成していました。そのため英語の論文を読むことがあまり出来ませんでしたので、今回は私が11月中に購入した本を紹介しましょう(晒してしまいましょう)。
なお、購入したkindle本のうち☆が付いているものは、今は読まなくても大幅割引のためとりあえず購入したものです。
書名の後の「 」はamazon紹介文からの引用、*は私のコメントです。
1☆『〈現実〉とは何か──数学・哲学から始まる世界像の転換』(筑摩選書) Kindle版 西郷甲矢人(著), 田口茂(著)
「「現われの学」としての現象学と、「同じさの数学」としての圏論がひとつになる。思考と生、その両方に関わる根本原理を追究した画期的試論。」
*「圏論」ってなんだいという私なので、たぶん当分読まないだろうな。というより「同じさ」もずいぶんすごい日本語だ。田口先生の『現象学という思考』から手をつけるかな。
2☆『増補新版 チェリビダッケ 音楽の現象学』(アルファベータブックス)Kindle版 セルジュ・チェリビダッケ(著)
「1985 年にミュンヘン大学で満員の聴衆を集め行なった歴史に残る講演録。音楽の現象学とはなにか。黒板とピアノを使い、名指揮者が熱く語った内容を忠実に本に再現。」
*本もさることながら、チェリビダッケ=ミュンヘン・フィルの80年代のCDは愛聴したなあ!
3☆『哲学は対話する──プラトン、フッサールの〈共通了解をつくる方法〉』 (筑摩選書) Kindle版 西研(著)
「・・・お互いが納得しうる「共通了解」をつくりだす哲学の営みは、分断が極まった現代において、人びとをつなぐ大きな可能性を秘めている。渾身の力を込めて、いま哲学の課題、目的、方法を問いなおす。」
*西研のあまり良い読者ではないが、食わず嫌いかもしれない。「共通理解」という言葉重いなあ。
4『重要なことについて 第3巻』(勁草書房)デレク・パーフィット(著)
「『重要なことについて』1巻2巻刊行直前に開かれたセミナーを元に編まれた論文集『何か本当に重要なことがあるのか?』に対して、パーフィットは第3巻となる本書で基本的な主張は維持しつつも、修正も加えながら応答を繰り広げる。」
*パーフィットは来年から読もうと思って買い集めている。どれも分厚い。まずは有名な『理由と人格』から手をつけるかな。ちなみに12月には2冊の伝記も出るらしい。相当の変人だったらしいです。
5☆『デリダの遺言―「生き生き」とした思想を語る死者へ』 (ディスカヴァーebook選書) Kindle版 仲正昌樹 (著)
「思想史を知り尽くした著者が、現代思想業界に殴り込みをかける。高校生でも読める簡明な記述。仲正節が炸裂する、著者渾身の一冊。」
*あまりデリダと関係なさそうだが、まあ暇だったら読むかな。仲正先生、思想の解説書はいいのですが、Xでの発言はあまり感心しないです。
6『ヘーゲル「精神現象学」入門』 (講談社学術文庫) 加藤尚武 (著, 編集)
「「意識」から「絶対知」へギリシャ以来の壮大な知の体系の再構築に挑んだ、哲学史上最も難解にして重要な著作へのいざない」
*恥ずかしいことに『精神現象学』だけは手をつけたことがない。Xで〈これが良い入門書だ〉とあったので、慌てて買った。加藤尚武、柄谷行人によれば東大で相当の秀才だったらしいが、今調べたらご存命でいらした。
7☆『ソシュールを読む』 (講談社学術文庫) Kindle版 丸山圭三郎 (著)
「残された手稿と「一般言語学講義」聴講生のノートから三度の講義内容を復元し、コトバを手がかりに文化や社会の幻想性を解明・告発する、その思想と方法を精緻に読み解く。」
*珍しく、これは若い頃単行本で読んでいる。懐かしかったので記念購入した。大学時代バルトやデリダ絡みでソシュール流行っていたが、今はどうなのだろうか?
8☆『世界に通用しない英語 ― あなたの教室英語、大丈夫? ― 』(開拓社 言語・文化選書) Kindle版 八木 克正 (著)
「日本の英語教育の中身が何かおかしいと思うあなた。どこがどうおかしいか、そのようなおかしな英語教育の中身がどこからきたのか、お教えします」
*たまには英語の本も買うのだ。八木先生は辞書(『ユースプログレッシブ英和辞典』)も編纂されていて、僕が大学院に在籍していた頃は有名だったなあ。
9☆『学校英文法プラス―英語のより正確な理解に迫る』 (開拓社 言語・文化選書) Kindle版 中野 清治 (著)
「基礎的な英文法を修得した学習者を対象に、特に問題になりそうな事項や盲点になりそうな項目を、重点的に取り上げる。」
*著者のことを知らないし、面白いかわからん。しかし半額なので迷わず購入。
10☆『斜めからの学校英文法』( 開拓社 言語・文化選書)Kindle版 中島 平三 (著)
「英文法の負のイメージは、実用的効果を目指した「正面からの学校英文法」に原因しているのではないだろうか。高校の教科書や参考書で学ぶ文法事項を教材にして、気付きや考える力を培う「斜めからの学校英文法」を提唱する。例外を例外とせず、暗記に頼らぬ納得いく説明を提示する。」
*「例外を例外とせず」いいなあ、この態度。斜めだから面白いかもなあ。読んだらここで感想書きます。
11『カントの超越論的自我論』(ぷねうま舎)中島義道 (著)
「生涯を賭けた思索の原典に立ち戻り、あらためてカントと対話する。 未知なる思考の世界と、そこにおける人間の位置を示す指標を立てる ために。 再びこの思考の金字塔に挑んでみよう。」
*実は私は中島義道先生のファンで、「哲学塾カント」にも一時期通っていた。中島先生の本はほとんど持っている。というわけで本書も熟読する予定。寝る前は毎日『純粋理性批判』やその解説書を読んでいるが、すぐ眠くなる。
12『スピノザの自然主義プログラム: 自由意志も目的論もない力の形而上学』(春秋社)木島 泰三 (著)
「汎神論者と呼ばれるスピノザの哲学は、実は、現代思想を先取りする徹底した決定論・唯現実論であった。主著『エチカ』の精緻な読解で、目的論も神の自由意志も否定する彼のコナトゥス(力)の形而上学が帰結する宇宙・人間・神を探究し、現代への視座を探る。」
*スピノザもあまり手をつけていない哲学者。頑張って読むかなあ、と言ってもこの本は元々博士論文。とりあえず岩波全集の『エチカ』から手をつけるか。
13『現代哲学のキーコンセプト 自由意志』(岩波書店)ジョセフ・K.キャンベル (著)
「本書は自由意志と道徳的責任に関する懐疑論=「私たちに自由意志(道徳的責任)は存在しない」と考える立場を考察の出発点とし,それに対してどのように応答しうるか,という観点から現代自由論・責任論の錯綜した論争状況を網羅的に整理する.」
*〈自分の人生は自分の意思で決定して生きている〉と思っている人がいるが、そもそも自由意志など本当にあるのだろうか。このシリーズは2冊目。残りの3冊も全部買う予定。
14『バーナード・ウィリアムズの哲学:反道徳の倫理学』(青土社)Kindle版 渡辺 一樹 (著)
「倫理的な実践に「個人的」な要素を含み込んで独自の哲学を作り上げたバーナード・ウィリアムズ。人格・倫理・運などさまざまな要素が絡まり合いながら実践されゆく人間ひとりひとりの営みに真摯に目をむけ、倫理の核心に迫った哲学者の軌跡を追う。」
*アイルランド旅行の時にバスで乗り合わせたおじさんと、バーナード・ウィリアムズの話で盛り上がった。読まなくちゃなあ。バーナード・ウィリアムズの新刊『恥と運命の倫理学』も出たばっかり。
15『なぜこれまでからこれからがわかるのか:デイヴィッド・ヒュームと哲学する』 Kindle版 (青土社)成田 正人 (著)
「すべての自然法則は「これまでこうだった」と言っているにすぎない。そのことからどうして「これからもそうだ」といえるのか? これは極めて根源的な問題提起で、今のところ答えることができた人はいない。」――永井均
*ヒュームの凄さは日本では知られていないが、世界では哲学者の四天王に選ばれるほど偉い人なのである。ヒュームは本気で研究したい。昔ヒュームの『奇蹟論』読んでよく理解できなかった思い出が。。。
16☆『なぜ世界は存在しないのか』 (講談社選書メチエ) Kindle版 マルクス・ガブリエル (著)
「日本でも多くの読者を獲得している本書とともに、AIの飛躍的進化が象徴する先の読めない状況の中で、改めて「世界」と「人間」について考えてみましょう!」
*いったん記事をアップした後にまた買ってしまった。反省。。。
「なんで読むのが追い付かないのだろう」と不思議に思っていたが、16冊も買っていたのか。まだ週に4日も働いているので大変ではあるが、頑張って読まないとな。。。ま、無理だろうなあ。