国立大学前期の発表がすべて終わり、私立も含めて大学受験の前半戦が終わりました。
(まだ後期試験があります。頑張ってもらいたいです!)
昨日もある生徒の合格発表が気になって、そわそわしていました。なぜ気になっていたかといいますと、その生徒は共通テストで少しやりそこなってしまって、弱気になって志望校を下げようとしていたところを、僕が面談で「第一志望を絶対諦めないように」と指導していたからです。
合格発表の時間になり、別の生徒は合格の報告に来ましたが、気になっていた生徒は現れません。「ああやはりだめだったのかな。」と僕の気持ちは沈みました。誤解を避けるために書いておきますと、僕は受験の結果をさほど重視していません。〈合格を目指して努力するプロセス〉が大事だと思っています。しかし、当の受験生はそんな達観した気持ちにはなれないでしょう。彼らにとっては、結果がすべてです。
僕は、その生徒を慰めるために、どうやって声をかけようかと考えを巡らせていました。目の前で泣かれるのは本当に辛いものです。そのうち、忘れていた昔の自分の想い出が蘇ってきました。
話は50年以上前、大学受験ではなく高校受験のことでした。僕は第1志望の私立高校に落ちてしまい、親に(なぜか特に父親に)あわせる顔がなく、なかなか家に帰ることができずに、地元の本屋で立ち読みしていました。あたりはだんだん暗くなってきました。このまま本屋に閉店までいても何の解決にもならないことは、自分でもわかっていました。
すると、誰から聞いたわけでもないのに、父親が僕を迎えに本屋まで来てくれました(ふだんは深夜にしか帰らないような父親でしたが。)。まあ僕の行動範囲は狭かったので、見当がついたのでしょう。帰り道何を話したのか、さっぱり覚えていませんが(たぶん僕は泣いていたのだとは思いますが)、ふだんめちゃくちゃ厳しかった父親が、その日だけは優しかったのを覚えています。
あの日の自分に言いたいことは、「受験は親を喜ばすためにやるのではない。自分が受けたいところを受けて、運悪く落ちたら、その後また努力すればいいんだよ。」ということです。
(実際、親ではなく「先生に合わせる顔がない」と報告に現れない生徒もたくさんいます。でも、別に不合格になったって、人生終わったわけではない。きちんと先生に報告してほしいです。)
・・・という話を話そうとしていたら、発表から1時間も経ってその生徒が職員室前に現れ、その生徒の合格を知ったのでした。「こんな時間まで何やってたんだよ。」と僕は言い、やっぱりその生徒は泣いたのでした。うれし泣きでしたが。
自分の経験に重なるものがあり、すごく懐かしい気持ちになりました。
「不合格」という結果を目の当たりにしたとき、何も考えられないのに涙は止まらなくなって、部活を早退して自宅まで3時間半歩きました。
馬鹿だなあと思う反面、脚が痛くなって少し冷静になれたので結果的にいい判断だったと思います笑
春から希望の進路に進む人も、第一志望ではないところに入学する人も、浪人して再チャレンジする人も、
どんな選択をしても、4月からはこれまでとは全く違う環境で、充実した生活を送ってほしいですね。
(長文失礼いたしました)
コメントありがとうございます。本当に不合格だった生徒の方が気になります。