今回は、皆さんもよくご存じの「使役動詞+目的語+形容詞」について考えてみたいと思います。
同じ「使役動詞+目的語+形容詞」なのに、なぜhappyだとmake(s) him happyに、readyだとget(s) him readyの形になるのでしょうか?これは、動詞と形容詞の慣用的な結びつきや、ニュアンスの違いによるものです。
- make + 目的語 + 形容詞 の場合
make は、目的語をある状態にすることを強調し、特に感情や状態の変化を表す形容詞とよく使われます。happy は感情を表す形容詞なので、「make(s) you happy(あなたを幸せにする)」のように make が自然です。
例:
This song makes me happy. (この歌は私を幸せにする。)
His words made her sad. (彼の言葉は彼女を悲しくさせた。)
make は、結果としてその状態を引き起こすというニュアンスが強く、感情(happy, sad, angry など)や明確な状態(tired, sick など)に使われることが多いです。
- get + 目的語 + 形容詞 の場合
get は、目的語がある状態に「なる」または「させる」プロセスを強調します。特に、準備や変化の過程を伴う形容詞(ready など)と相性が良いです。ready は「準備ができている」という状態を指し、何かを整えるプロセスが含まれるため、「get(s) him ready(彼を準備させる)」のように get が使われます。
例:
I’ll get the kids ready for school. (子供たちを学校に行く準備させる。)
We need to get the room ready for the meeting. (会議のために部屋を準備する必要がある。)
get は、状態に至るまでの「準備」や「変化の過程」を含意することが多く、ready, clean, dressed などの形容詞とよく組み合わされます。
get は make より口語的で、日常会話でよく使われる傾向もあります。
- 例外や注意点
一部の形容詞は make でも get でも使える場合がありますが、ニュアンスが異なることがあります。
make someone tired: 「疲れさせる」(結果として疲れた状態にする)。
get someone tired: やや非標準的ですが、使う場合は「疲れるようにする」プロセスを強調します。
文脈によっては、他の使役動詞(have, let など)も使われますが、make と get が最も一般的です。