今年5月に「educationは不可算名詞なのに、a good educationとなることがあるのはなぜか?」を投稿しましたが、久しぶりに可算名詞、不可算名詞の話をしましょう。

「資源はresourcesと可算」で、「能力はabilityと不可算」なのでしょうか。
結論から言うと、必ずしもそうであるとは限りません。

まずresource ですが、もともと「資源・資産・手段」といった意味があり、抽象的にも具体的にも使えます。

  1. resourceが可算になる場合:個別の種類の資源 を指すときには可算になります。
    例:
    natural resources(天然資源 → 森林・鉱物・水など個別に数えられるもの)
    educational resources(教育資源 → 教科書、先生、図書館など具体的に列挙できるもの)

つまり、resource が「数えられる具体的な資源や手段の一つ一つ」を意味するときは 可算名詞 として使います。

  1. resourceが不可算になる場合:「資源一般」「能力・手段という抽象的な性質」を表すときには不可算になります。

例:
She showed great resource.(彼女は大きな才覚を示した)
Water is a vital resource.(水は重要な資源だ → 水そのものは数えない)

この場合は「リソース」という性質・概念をまとめて表すので 不可算名詞 です。

  1. それでもresourcesと複数形がよく使われるのは、resourcesが「複数の種類の資源」をまとめて指す便利な言い方だからです。

financial resources(財源)
human resources(人的資源)
material resources(物的資源)

といった具合に、文脈では「資源が一種類だけ」というより「いろいろな種類の資源を合わせたもの」を想定することが多いので、自然と 複数形 “resources” がよく使われるのです。

では、abilityはどうでしょうか?
実は、ability も resource と似ていて、文脈によって 可算にも不可算にもなる名詞 です。

  1. 不可算の ability:「能力という抽象的な概念」を表すときは不可算です。

She has great ability in mathematics.(彼女は数学における優れた能力を持っている)
The job requires ability, not experience.(その仕事に必要なのは経験ではなく能力だ)

この場合は「能力」という質や概念全体を指していて、数えられません。

  1. 可算の abilities:「個別の能力・才能(種類ごと)」を指すときは可算になります。

His abilities as a writer are impressive.(彼の作家としての能力は素晴らしい)
Children develop different abilities at different rates.
(子どもはさまざまな能力を異なる速さで発達させる)

ここでは「能力A、能力B…」といった具合に区別できるので複数形で使えます。

まとめ:
ある名詞が可算か不可算か、は文脈なしには決定できません。「抽象的にまとめて捉えると不可算」、「具体的に分けて捉えると可算」になるわけです。

投稿者 shobota

都立高校で40年以上英語を教えている教員です。哲学や倫理に関心があります。

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